機器設備
◆ 放射線被曝も少ないコーンビームCT
- 【特徴】
① 3次元解析が可能。特に小さな骨の解析が得意
- 病気を立体的に観察でき、耳や鼻や歯や顎の状態が詳細にわかります。慶應義塾大学病院と同じ機種が導入され、そこでは耳鼻咽喉科や眼科や歯科の疾患に対して使われます。従来の寝て撮影するCTと比べると、顔面内の小さな骨の組織の詳細な解析が可能です。当院では鼻の形成手術(特に他院で失敗された後の再手術)に対しての撮影も依頼されることもあり、形成外科医の専門医からも撮影のクオリティーと3次元解析に対しては信頼をされています。
- ② 放射線量が少ない
- コーンビームCTとは、従来のCTと比べて放射線量が少ないのが特徴です。ICRP(国際放射線防護委員会)は、CTやレントゲンの撮影、原子力発電所で生まれる放射線被曝量の限度として、平常時は年間に1mSv(ミリシーベルト)が理想的と勧告しています。尚、原子力発電所の事故などの緊急時に関しては10から200倍にまで引き上げられます。コーンビームCTは0.1mSv/1枚であり、歯のパノラマ撮影の約10倍、胸のレントゲン撮影の2倍ほどですが、年間の放射線被曝量の限度の10分の1であり、胸のCT 6.9 mSVと比べるとかなり低くなります。(放射線医学総合研究所データ)
胸部CT 6.9 mSV >コーンビームCT 0.1 >胸部レントゲン 0.05
- ③ 撮影範囲が広い
- 従来のコーンビーム型と比べて、照射範囲が約2倍。従来は歯だけの撮影が、歯と鼻全体がわかるので、歯性上顎洞炎や歯科インプラント用撮影にも有効です。歯科インプラント手術の前には、歯とともに鼻と副鼻腔をつなぐ自然孔を同時撮影することが必要です。照射範囲が17cmあるので、この装置を使用することで同時撮影が可能となりました。
- ④ 超解像度撮影
- 従来のコーンビーム型と比べて、大型(2本の支持柱)なので高速で安定した撮影が可能。ボクセルサイズ80μmの超解像度CT画像。当院で撮影した画像には、専用の解析ソフトが内蔵され、他院の先生にもみていただくことは可能です。画像のコピーが必要な方はお知らせください。
- ⑤ スピード撮影と丁寧な撮影
- 患者様がCT室に入室後、画像完成まで約5分(撮影設定もすべて含め。尚撮影時間は数分です)。当院は耳鼻科だけでなく歯や顎領域の撮影も行います。耳鼻科領域の撮影に比べて、歯科領域の撮影は金属製の歯等による反射があるために難しいです。当院では医科の放射線技師だけでなく、歯科の放射線技師の方にも指導を受け、また歯科の放射線診断医にも指導を受けて、顎顔面部の正確な撮影を行っています。また、当院ではCTのチェアの専用カバー(約20万円)を高級椅子職人の方にオーダーし、メンテナンスを怠らず高度医療機械を大切に扱っています。
- ⑥ 安心の診断
- 慶友銀座クリニックには、耳鼻咽喉科の専門医だけでなく、頭頸部外科の専門医、神経内科の専門医や呼吸器内科の専門医も在籍しています。また歯科の口腔外科の専門医、公認心理師も在籍しています。当院では複数の科の医師が話し合いながら診察することも珍しくはありません。頭から歯も含めて首から胸まで、当院では診断し治療します。
◆ 内視鏡
当院には従来の内視鏡5台と、内視鏡の先端にカメラがあるデジタル内視鏡1台があります。
耳鼻科用デジタル内視鏡システム(外径φ3.2mm)と、内視鏡(外径φ2.1mm)及び汎用内視鏡 (外径φ3.2mm) を導入しています。
- ① デジタル内視鏡
- (外径φ3.2mm)デジタル内視鏡及び光源システム
- ② 一般内視鏡
- (外径φ2.1mm)
とても細い内視鏡です。赤ちゃんや、鼻に内視鏡を挿入されることが嫌いな大人でも違和感はありません。
直径2.1㎜
下の写真は、左から直径5.4㎜ 8.9㎜ 10.2㎜の胃カメラ用内視鏡です。 5.4㎜のものは鼻から挿入する胃カメラ用です。一番太い10.2㎜のものは口から入れる胃カメラ用ファイバーです。当院で用いる直径2.1㎜のタイプは、鼻から挿入する胃カメラ用のファイバーの太さの半分以下の直径、断面積でいうと1/4以下となります。従来の口からの胃カメラと比べると、直径は約1/4、断面積は約1/16となります。どれだけ当院で使う鼻の内視鏡が細いかわかっていただけたかと思います。
左から 直径5.4mm 8.9mm 10.2mm
◆ 手術用顕微鏡
- ①手術用顕微鏡
- 1番目の診察室にあります。テレビ画像が撮れ、保存できます。
- ②手術用顕微鏡
- 3番目の診察室(個室)にあります。画像は撮れませんが、性能ははじめのと同じです。
- ③手術用顕微鏡
- 4番目の診察室にあります。勤務医時代に病院で使っていたのがこれです。軽くて操作性がよいのが特徴です。
◆ 聴力検査装置
- オージオメータ/インピーダンスオージオメータ
- 聴力を検査する装置です。鼓膜の状態を調べるティンパノグラフィーも検査できます。当院で内視鏡と伴に一番働いているマシンです。
◆ 補聴器検査装置
- 補聴器特性試験装置
慶友銀座クリニックの補聴器外来
補聴器外来は、水曜日と金曜日の午前部(午前9時半~午後1時半迄)行っています。
予約がなくても、受診可能です。補聴器の相談は、全日行っています。
◆ 耳管機能検査装置
- 耳管機能検査装置
耳管開放症、滲出性中耳炎、耳管狭窄症など耳管を主体とした疾患の診断を音響法とインピーダンス法を使っておこないます。ティンパノグラムだけではわからなかった、鼓膜の状態をはかることができ、耳管開放症の診断の決定打です。
CAさん達の入社前健診で提示される「耳管機能検査(インピーダンス法)」は、この装置で行います。鼻と耳の2カ所に装置を突っ込みます。名前が似ているインピーダンス・オージオメーターは、チンパノメトリーともいい、銃のようなものを耳(1カ所)に突っ込んで鼓膜の状態を計測しますが、耳管機能検査(インピーダンス法)とは全く違うものです。
①音響法
自然な状態で唾を飲み込む運動を行った時の耳管開閉機能の検査が行えます。鼓膜穿孔の有無を問わず、また幼少児の検査も可能です。鼻咽腔に負荷音を与えて外耳道に装着したプローブで負荷音の検出を行います。
②インピーダンス法
バルサルバ法やツインビー法での耳管の強制通気の可・不可、及び嚥下による通気で中耳腔圧力を解消する過程が測定でき、中耳腔圧力の変化を音響容積として表示します。 また、鼻咽腔圧、咽頭ノイズも同時に表示します。鼓膜穿孔のない方の検査ができます。
呼吸機能検査
- 鼻腔通気度と肺機能検査を測定 スパイロメーター
- 鼻腔通気度と肺機能検査をおこないます。
空気の通り道(気道)の状態を測定します。空気は鼻から入るので、鼻の通りを(鼻閉の状態)調べます。また鼻からの空気は肺に行くので、肺機能を調べます。咳が続いている方に、気管支炎の状態、ぜんそくの状態を調べるのに用います。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の重症度の判定にスパイロメトリを用いることを各ガイドラインで 推奨しています。 GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)に則り、結果を出します。当院内科外来は、火曜日の午前と水曜日の午後と木曜日の午前に呼吸器の専門の内科医が診察します。鼻炎や蓄膿症があると、咳が続きます。当院は咳の診察医である呼吸器と耳鼻科の専門医(蓄膿症)が在籍しています。咳が続く方は是非受診して下さい。
測定するときの小物
・・呼吸筋力センサー・・
口につけて、口からの空気を測定し、肺の状態をしらべます。それにより気管支炎の状態や、気管支ぜんそくの状態までわかります
・・鼻腔通気度計・・
鼻の通りを計測します。鼻の手術や、いびき・無呼吸の検査のときに用います
◆ めまい検査装置
- ①重心動揺計
- めまいによる体の揺れを調べます。目が開いている状態と、つぶっている状態を調べます。体の揺れから、めまいを診断し、頭からきているものか、耳などの末梢からきているものかも診断します。
- ②フレンツェル眼振解析装置LEDフレンツェル眼鏡
- めまいをした場合に、目の黒目が動きます。黒目の動きから、病変場所を含めて診断します。めまい診断に必須のものです。
- ③赤外線フレンツェル眼振システム
- 暗いところだと、何も見えないので、反対に目の動きがよくわかるようになります。2)のメガネ部分を覆い、目に向かって暗闇でもよく見える赤外線カメラをつけて、めまいを診断します。目の動きは、ポータブルパソコンに飛ばして、ワイヤレスで観察し録画します。ウェアラブル機能がついに医療業界までやってきました。
◆ 診察用ヘッドランプ
- 拡大鏡付きヘッドランプ
- ヘッドライト、眼帯鏡、ルーペの機能が一体のデザインにより、耳、鼻腔、口腔、咽頭がクリアーに3Dイメージ(立体視)でき、またルーペ倍率1.5倍、適正作業距離190mm~400mmと両手が自由に使え、診断と処置が的確かつ簡単に行えます。
◆ 耳鏡
- ①耳鏡
- 耳の中をみます。耳鼻科には必須です。毎日充電して使うタイプです。電池で動くのもあります。それは院長が耳鼻科医になったとき購入したもので、今も現役です。
- ②画像付き耳鏡
- のぞいた場所を撮影し、すぐに患者さんにみせることができます。耳だけでなく口の中とかにも使います。外耳炎の場合、耳垢が残っていると思われて、ひたすら耳を掃除して、耳の中がアカギレのようになり、外耳炎になる方が多いです。そのような人に対してこのシステムを使って、自分の耳の中をみてもらいます。
◆ ネブライザー
- 超音波ネブライザー
- 細かい霧状にした薬液をのどや鼻の奥の粘膜まで到達させます。鼻炎などによる副鼻腔炎、咽頭や喉頭の炎症、かぜ等に必要です。鼻、のどの炎症を和らげます。超音波によって、粒子径1~8マイクロメーターの効果的な霧を発生。また、水槽の容量を拡大したことで耐久性が向上。安定した噴霧を持続します。当院は清潔面の観点及びマシンの性能面から、マシンを定期的にメンテナンスするのではなく、新品に交換しています。
超音波の細かい霧が、鼻の奥である副鼻腔まで到達して治します。
◆ 迅速血液検査装置
- ①迅速末梢血液検査装置
- 末梢血液(白血球・赤血球・血小板)が、3分でわかります。感染をおこすと白血球が多くなり、貧血をおこすと赤血球が減り、鼻血がでるばあいは血小板が低くなることがあります。簡単な血液検査で、すぐに体の状態をみることができます。
- ②迅速CRP測定装置
- 結果が出るまで3分です。CRPは体内に急性の炎症や組織の損傷がある場合に数値が上昇します。炎症反応の強さに相関するため、症状が重さに比例して、数値が上がっていきます。風邪でもひどくなればなるほど、数値は上がります。耳たぶに極細の針を刺して、少しの血液(0.3cc程)で計ります。痛みはほとんどないので、赤ちゃんでも、ほぼ泣くことなく計測できます。数値が5を超えた場合は、関連病院での入院をおすすめするようにしています。
◆ 血圧計
◆ 口腔水分計
- 舌に接触させ、2秒で測定します。中年以降になると唾液の量が減ります。口臭や味覚障害、舌の痛みは、ドライマウスによるものです。口腔水分計は、口腔粘膜の湿潤・乾燥状態を直接測定し、数値表示します。
◆ 歯科用粉塵吸入装置
- チェアサイド用の義歯調整用サクション。空気循環を利用した排気チューブが、効率良く切削粉塵を集め、粉塵を発生源で吸引します。
◆ 電気味覚計
- 電気味覚計測装置
- 舌に微弱な電流の刺激を与えた時に生じる感覚により、味覚神経機能を検査する装置です。
味覚に関係ある顔面神経麻痺の部位診断、予後の判定、聴神経腫瘍の早期発見にも有効です。
◆ 口臭ガス測定装置
- 半導体ガスセンサーを利用した簡易ガスクロマトグラフィー方式で、口臭の臭いの元になる揮発性硫黄化合物に含まれるガス成分(硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイド)を測定します。当院院長は日本口臭学会の理事です。この装置を使い、口臭を測定を参考にして、治療します。保険外の治療が必要と考えられる場合は、提携医療施設を紹介します。口臭については詳しくは こちらへ
◆ 禁煙測定器
- 呼気中一酸化炭素濃度測定器(COモニター)は、喫煙/禁煙の評価に必要であるとともに、禁煙維持への患者の動機づけにも有用です。1日に吸うタバコの本数と呼気中CO濃度は相関します。初診時に高値を示していた患者が禁煙導入に成功し 再診時に測定すると低値を示すことで、自分自身でタバコの影響が低くなってきたことが実感できるため、禁煙継続の動機づけに効果的です。また禁煙中にタバコを吸うと、数値で簡単にわかります。
◆ 鼓膜マッサージ
- 鼓室マッサージ器
- メニエール病の治療に用います。耳にチューブを入れて、3分で終了します。スウェーデンで開発され、その後米国で生産されるようになり、米国食品医薬品局により医療機器としての承認を得た装置が全世界で用いられ、高い有効性が報告されています。日本で生産されたこの機械は、以前は滲出性中耳炎の治療に使われていましたが、実はこの鼓室マッサージ器はほぼ同じシステムで、米国で生産されるマシンに必要な手術(鼓膜チュービング)も不要で、効果も同等以上の治療効果があるとの報告が有り(28回日本めまい平衡神経医学会)。古いシステムの治療装置が、実は最新の治療法に使われはじめたという珍しいケースです。
◆ 診療ユニット
◆ いびき・睡眠時無呼吸検査装置
◆ 当院の事務機器
- 自動精算機
- 大病院で使われている自動精算機が当院にて導入いたしました 。大病院並みの迅速な会計が可能となりました。お支払いに対しての待ち時間を短縮することが出来ました。
◆ 温熱装置
当院でお貸し出ししているCPAP装置
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