当院では、めまいの誘因を多方面から検討し、耳鼻科領域から治療するめまい外来を開設しています。
この情報のうち、頭の傾きや回転などは耳の奥深くにある内耳の三半規管や耳石器という部分で感知されます。耳の病気でめまいが起こるのは、実際にはじっとしているのに、頭が動いたり回転したりしているという誤った信号が内耳から発せられるためです。
その信号によって、実際には頭や体は傾いていないのに、それらが傾いた時と同じような筋肉の反射が起こり、また、この異常な信号は直接脳にも伝えられます。これらの誤った情報は、現実の運動で生じるものとは異なり、他の視覚や固有知覚とうまく一致しません。
脳などからくるめまいが疑われる場合は、提携医療機関へご紹介させていただきます。
末梢性めまいの40%を占めるといわれるめまいです。頭を動かしたとき、朝起き上がろうとしたときにめまいを感じたら、可能性が強いです。典型的には、頭を動かして特定の向きにすると、数秒後に目の前がぐるぐるします「回転性めまい」。数分後には収まります。吐き気や嘔吐を起こすこともあります。男女差はなく、老若男女おこします。
【Ⅰめまい治療体操】
●めまい症状が続いてる時に行ってください(良性発作性頭位めまい)
●症状治まったら「Ⅱめまい予防体操」を1ヶ月程行ってください
①寝起きの運動をゆっくり繰り返す(手をついてもかまわない)
②床を向く、天井を向く運動をゆっくり繰り返す(首だけでなく、体全体を使う)
③寝返りの運動
できる運動から徐々に始め、気分が悪くなったら休みましょう。
めまいがやんでも、再発防止のために就寝前や起床時などに行うようにして下さい。
慶友銀座クリニック 理事長
【Ⅱ めまい予防体操】
首振り
・左右に45度、首を振る(快適な範囲で)
・声に出して数えながら行う
・10秒間で10回
・目線は頭を振った方向を見る
・10回行ったら10秒休憩し、もう10回行う
うなずき
・上下に45度程度、首を振る(快適な範囲で)
・声に出して数えながら行う
・10秒間で10回
・目線は頭を振った方向を見る
・10回行ったら10秒休憩し、もう10回行う
眼をつぶって首振り
・①の首振り体操を、目をつぶって行う
・声に出して数えながら行う
・10秒間で10回
・10回行ったら10秒休憩し、もう10回行う
眼をつぶってうなずき
・②のうなずきを、眼をつぶって行う
・声に出して数えながら行う
・10秒間で10回
・10回行ったら10秒休憩し、もう10回行う
「自宅で治せる めまいリハビリ」金原出版
【Ⅲめまい予防体操】