銀座 築地 耳鼻咽喉科 アレルギー科 東京都内いびき治療と補聴器処方 慶友銀座クリニック

慶友銀座クリニック

慶友銀座クリニック

東京都中央区築地 1-13-11 高橋ビル2階3階
03-3542-3387

口腔感染症

口腔感染症

口腔の性病

口腔・咽頭の性感染症

口腔性交

オーラルセックス(口腔性交)は、口や舌を使い相手の性器を刺激する性交です。口腔性病(口腔咽頭性病)を起こします。オーラルセックスにより性感染症に感染することは、性器にいる病原体がオーラルセックスにより口腔内に感染をおこす場合と、口腔内にいる病原体が性器に感染をおこす場合です。オーラルセックスで感染する性感染症には、代表的なものは淋病・クラミジア・単純ヘルペス感染・梅毒です・HIV(AIDS)です。性交渉の場合にオーラルセックスを行うカップルは特に若年層に多く70%以上行われており、そのときコンドームを使用するのは20%程とのことです。性器に淋菌をもっている人の10-30%、クラミジアをもっている人の10-20%で口腔内でこれらの病原体があるとの報告があります。

予防は、オーラルセックスも含めて性行為のときは、コンドームの着用を正しく行うことにより、感染のリスクがかなり減ります。また不特定多数の人々との性的な接触や過激な性行為は感染リスクが高くなる傾向にあるので、避けるようにしたほうがいいでしょう。症状がなくても感染している場合があります。できればパートナーの方とともに定期的な検査を受けて、早期の発見及び治療が感染拡大を防ぎ、パートナーとの良好な性行為を継続するためにも有効です。

尚、口腔咽頭性感染症は口腔咽頭内の症状が乏しいことがとても多く、全く症状もないかたも多いです。当院での口腔咽頭性感染に対しての診療は、該当する性感染症の強い疑いや既往のあるときの発症を疑う症状がある場合は保険適応ですが、口腔咽頭感染では口腔咽頭内に明らかな症状がない場合はスクリーニング的な検査は保険外です。また当院は耳鼻咽喉科の為、口腔咽頭に対する診療は可能ですが、口腔咽頭性病は性器への感染を起こしていることが多く、その場合は担当する科への紹介を行いますのでご留意下さい。またHIV等の特殊な感染症は拠点病院へ紹介します。

参考)
・厚生労働省HPオーラルセックス(口腔性交)による性感染症に関するQ&A
・Brent A et al, Sexually-Transmitted Infections 16, Oxford handbook of Tropical Med (4nd)
・性感染症による口腔咽頭粘膜病変 余田敬子 東京女子医科大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科Vol92-2,Feb 2020
・口腔咽頭と性感染症 荒牧他 東京女子医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 Vol69-2,Feb 1997
・日本性感染症学会梅毒委員会診療ガイド作成小委員会 梅毒治療ガイド Sep 01,2020
・耳鼻咽喉科領域における性感染症 余田敬子 東京女子医科大学 日気食会報 Vol69,pp58-65,2018
・性感染症診療マニュアル 達人の口伝編
・口腔咽頭梅毒 余田敬子 東京女子医科大学 耳展 Vol57,PP246-55,2014 2016
・性感染症診断治療ガイドライン 2016 日本性感染症学会誌
・性感染症診断治療ガイドライン2020 日本性感染症学会編 診断と治療社
・Sexually transmitted infections treatment guidelines (2021):recommendations & reports 70-4,pp1–187,July 2021
・Diagnostics to patho-genomics of sexually transmitted infections WileyBlackwell1st2018

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淋病

男女共通として口腔咽頭への感染があります。一回の性行為で感染する確率は30~50%です。感染部位は、男性は尿道や肛門・女性は膣です。淋病に感染すると男性は主に尿道炎から精巣上体炎になり、女性は子宮頸管炎から骨盤内感染を起こすこともあり、男女とも不妊の原因となります。淋菌が陽性の人はクラミジアを30%合併します。

咽頭淋菌の特徴は、淋菌は、キスでもうつるので、最近オーラルセックスからの感染が増加しています。口腔・咽頭感染者の多数は無症状ですが、扁桃炎や咽頭炎をおこすこともあります。淋菌性扁桃炎や咽頭炎は特徴的な所見を欠いているので、他との見分けがつかないことが多いです。

咽頭淋病
●病原菌:淋菌(Neisseria Gonorrhoeae)
●感染経路:粘膜感染 感染経路は性行為(セックスやオーラルセックス「キスでも感染!」やアナルセックス)
●潜伏期:1週間
●症状:のどのいがいが感 口腔咽頭症状は多数は無症状だが、咽頭・扁桃炎を起こすこともある
男性は尿道炎(→精巣上体炎)
女性は子宮頸管炎・卵管炎・腹膜炎・肝周囲炎 男女とも不妊の原因にも(妊娠中に骨盤内感染症と危ない)

●検査:
検査方法 淋菌PCR(うがい液)
検査可能時期 感染機会より24時間後以降
検査結果 7日後

咽頭淋菌以外は、部位別に性器(尿や膿や腟分泌物)・肛門から採取。女性は生理中は性器の検査は不可

●治療:抗生剤(セフトリアキソン注射)

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クラミジア

クラミジアは性病の中でも一番感染している人の数が多い病気です。性器では男性は5割、女性は7~8割が自覚症状がなく、のどについては9割くらいの方が無症状で、気がつきにくい病気であることが特徴になっています。淋病が陽性の方はクラミジアを30%合併して発症しているとの報告がありますが、クラミジアは淋菌感染と違い、病状がほとんどありません。放っておくと、男性は精巣上体炎、女性は不妊症の原因になります。女性の不妊症の1/3はクラミジアが原因ともいわれています。

感染部位は、男性の場合は尿道や肛門、女性の場合は膣で、男女共通として口腔咽頭への感染がありますが、淋菌よりも口腔咽頭を介した感染は少ないです。淋菌とクラミジアは約30%前後合併しています。平成30年から20代の女性に多いのが目立ちます。

咽頭クラミジアの特徴は、症状があまり出ないため、気づかないままに症状が悪化したり、他の方に感染させてしまうことがあります。クラミジアは、一部の感染者に風邪のような上咽頭炎をおこします。10代後半~20代に多く、耳閉感や難聴や鼻閉や咽頭炎・頸部リンパ節炎や滲出性中耳炎という上咽頭炎に関連する病気をおこすことがあります。咽頭のクラミジア感染は最近増加傾向であり、性器への感染がなくても、咽頭に感染している例が多くなっています。またクラミジアや淋病に感染した人の10~30%は咽頭からも病原体が検出されています。また感染機会に見覚えがある方は、まずは当院にてうがい液による検査をおすすめしています。

咽頭への感染の場合は咽頭クラミジア(淋菌よりも口腔咽頭を介した感染は少ない )。咽頭クラミジアの感染は最近増加傾向。咽頭クラミジアは症状が少なく気づかずに症状が悪化したり他人へ感染。悪化した場合は扁桃炎や咽頭炎様になる。
感染:粘膜感染(性病では一番多い)男性は尿道 肛門 のど 女性はちつ のど 平成30年から20代の女性多い(男性の倍)
キスでもうつり、クラミジアや淋菌に感染したヒトの1~3割は咽頭からも菌が検出
潜伏期:1週間から1か月
症状:治療:抗生剤治療 マクロライド テトラサイクリン ニューキノロン

咽頭クラミジア
●病原菌:クラミジア・トラコマチス(Chlamydia Trachomatis)
●感染経路:粘膜感染(性病では一番多い)。感染ルートは性行為(セックス・オーラルセックス「キスでもうつる!」・アナルセックス)
●潜伏期間:3週間
●症状:のどのいがいが感 風邪症状のようなことも 口腔咽頭クラミジアは、上咽頭炎様症状であり症状がないこともある 性器感染がなくても咽頭に感染している症例が多い。
男性は排尿痛や精巣上体にクラミジアが侵入し睾丸が腫れることも
女性は子宮頸管炎や子宮内膜症や骨盤腹膜炎になり不妊の原因にも

●検査:
検査方法 クラミジアPCR(うがい液)
検査可能時期 感染機会より24時間後以降
検査結果 7日後

●治療:アジスロマイシンや、その効果が低い場合はモキシフロキサシン

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ヘルペス

ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染が原因です。感染症は、HSV-1型又はHSV-2型の2種類ウイルスが粘膜や皮膚に感染して起きます。以前、この2種類のウイルスは感染後に潜伏する場所が異なり、HSV-1型は主に頭部に潜むので口唇ヘルペスといわれていました。またHSV-2型はお尻周辺の神経に潜むので性器ヘルペスといわれてきた時代がありました。しかし、オーラルセックスが普及し、どちらのウイルスも頭部でお尻周辺でも区別なく潜み症状を起こすという事例が多くなり、HSV-1型とHSV-2型の区別がなくなってきています。以前は子供のうちに家族からHSV-1型に感染していましたが、核家族化や衛生状態の改善から、若い方の抗体保有率は低下しています。子供のうちにはじめてHSVに感染すると、症状が軽いのですが、大人になりはじめて感染すると強い症状が出ることがあります。

口唇・口腔ヘルペス
●病原体:単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus:HSV)Ⅰ・Ⅱ
●感染経路:粘膜・皮膚感染 他と比べてキスで感染する確率が高い
(初感染)HSV-Ⅰ・Ⅱ型は、初感染者の90%には症状はありません。残りの10%が歯肉口内炎や咽頭炎・扁桃炎及び性器ヘルペスを発症します。オーラルセックスでウイルスが性器に感染し2-5日の潜伏期間を経て性器ペルペスとして男性では亀頭や包皮に、女性では陰唇を中心に水疱や潰瘍や痛みをもたらします。
(再感染)再感染時に口唇にできる単純性疱疹や口腔内のアフタ性口内炎は、強い症状はありませんが、キスや性行為によってHSVを他人に感染させます。
●症状:初感染時の口腔咽頭症状は、HSV-Ⅰ・Ⅱ型ともに咽頭炎・扁桃炎の原因となりますが、症状は高熱と強いのどの痛み(嚥下痛も)と頸部リンパ節の腫脹です。伝染性単核症と似ている口蓋扁桃付近の白色病炎(白苔)がありますが、違いは口腔咽喉頭の無数のアフタ性口内炎と口唇炎・歯肉口内炎をおこすことです。再感染時の口腔咽頭症状は強くはありません。
●検査:単純ヘルペスウイルスの抗体検査は、ヘルペスウイルスだけでなく、類似の帯状疱疹の抗体まで検査対象になり、過去に水痘や帯状疱疹に感染しても陽性と診断される場合があり、おすすめしません。
●治療:安静 抗ウイルス療法(アシクロビル バラシクロビル ファムシクロビル等)

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梅毒

梅毒は5類感染症であり、全数把握7日以内に都知事報告する必要があります。2013年以降女性の梅毒患者が8倍増加しており、梅毒合併妊婦が近年増加しています。

口腔梅毒
●病原体:梅毒トレポネーマ (Treponema Pallidum)
●感染経路:粘膜感染と皮膚接触 感染経路は性行為(セックス・オーラルセックス「キスでも感染!」・アナルセックス)
●潜伏期間:3~6週間
●症状
一般的に治療をしなくても、症状が自然と消えてしまうことがあり、治療をしないかぎり、病原体は体に残り続けます。口腔咽頭の梅毒病変は、下記にある特徴的な所見から、他の疾患との鑑別は比較的容易で、梅毒の診断の契機となりやすい。

< 口腔咽頭梅毒の感染STAGE >

Ⅰ期 (感染から3週~3ヶ月)
梅毒トレポネーマが最初に侵入した部位に生じる梅毒一次病変が出現
梅毒一次病変:軟骨のようなしこりの初期硬結と、それが破裂した硬性下疳という潰瘍
*梅毒一次病変は痛みがなく、症状が消えて無症状になり、放置することが多い
*性器ヘルペスやベーチェット病やがんも潰瘍性に注意
Ⅱ期 (感染から3ヶ月~3年)
梅毒トレポネーマが体内で増殖し、ばら撒かれた先で生じる病変が梅毒二次病変
梅毒二次病変:口腔・咽頭・扁桃・軟口蓋に粘膜班(赤から、白くなり拡大融合する)、口角炎(白っぽい)
Ⅲ期 (感染から1年以上)
肉芽組織のゴム種(舌・口蓋・皮膚や皮下や骨にも)

●検査:感染機会後 6週間以降

< 梅毒検査(定性) >

RPR(+)TPHA(+) 梅毒に感染あり
RPR(-)TPHA(-) 梅毒に感染なし(4週後再検、同じであれば感染否定)
RPR(+)TPHA(-) 初期感染の可能性あり OR RPR法の偽陽性
RPR(+)TPHA(+) 梅毒の治癒後 OR TP法の偽陽性

●治療:ペニシリン系抗生剤

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HIV

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、人間の免疫細胞に感染して破壊し、最終的に後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症させるウイルスです。日本ではほとんどがHIV-1型です。HIVに感染すると梅毒の感染のリスクが上昇します。その為に、梅毒感染が判明すると、HIV検査を受けた方がよいです。梅毒感染者の約8割がHIVにも重複感染を起こしているとの報告があります。HIV感染者はウイルスや細菌に対する免疫力が低下してしまう病気なので、梅毒が感染しやすいともいえます。HIVと梅毒を重複感染すると、梅毒の進行が速く重症化しやすいとの報告があります。

HIV
●病原体:ヒト免疫不全ウイルス(Human Immunodeficiency Virus:HIV)I/Ⅱ
●感染経路:精液・膣分泌液・血液・母 キスぐらいでは感染しないが、激しいオーラルセックスでは感染
●潜伏期間: 初期感染2~6週間 その後潜伏期間(無症候期)5~10年
●症状

< HIV感染者の特異的な口腔粘膜病変 >
HIV感染者にみられる口腔粘膜病変は、無症候期以降の初発症状で多く、HIV感染の診断に役立ちます。
a) カンジタ症:無症候期以降の初発症状の50%↑ 舌・口蓋・頬部に白斑や白苔
b) 口腔毛様白板症:カンジタ症との鑑別に注意 舌の側面の白色病変
c) 二次悪性腫瘍(悪性リンパ腫とカポシ肉腫)
d) HIV関連の歯周囲炎

【HIV検査】
感染機会
0-12日:検査不可
感染機会
13-89日:HIV-NAT検査
28-89日:HIV―NAT検査 希望追加 HIV抗原抗体検査

HIV-NAT陰性→ 感染機会90日後にHIV抗原抗体検査→陰性(HIV陰性確定)、陽性・判定保留(HIV確認検査「HIV1/2抗体確認+HIV-NAT検査」又はHIV拠点病院で精密検査)

陽性→ HIV拠点病院で精密検査及び治療(多剤併用療法等)https://hiv-hospital.jp/

HIV検査名 検査 結果 価格
HIV-NAT検査
(HIV1RNA定量)
血液検査 5日後
HIV抗原抗体検査
第4世代 CLEIA
血液検査 4日後
HV1/2抗体確認
(HIV1/2特異抗体)
血液検査 5日後

注意
1) 性感染症の疑い又は既往のあるときのHIV検査やHIV感染やAIDS発症を疑う症状があるときのHIV検査は保険適応です。

①性感染症の疑い又は既往があるとき:性器クラミジア・性器ヘルペス・尖圭コンジローマ・梅毒・淋菌・B型肝炎・アメーバ赤痢等

②HIV感染またはAIDS発症を疑う症状のある時

発熱、リンパ節腫脹、咽頭炎、皮疹等急性HIV感染症の症状がみられたとき。インフルエンザ様状があるが検査で陰性のとき、帯状疱疹、ABC肝炎、アメーバー赤痢、脂漏性皮膚炎、口腔カンジタ症、乾癬、掻痒性丘疹、不明熱、慢性下痢等

2) 当院ではHIV治療中の方や、AIDの曝露後予防薬(PEP/PrEP)を服薬中の方の血液はお断りしています。またPEP/PrEPに対する処方は行っていません。

3) 感染機会90日未満の方はHIV-NAT検査を行います。希望追加にてHIV抗原抗体検査を28日以降の方に行います。これを行うと、例としてNAT陽性でHIV抗原抗体陰性の場合は、パートナーとの感染機会が、13~27日の間であった可能性を示唆します。

参考)
東京都HIV検査情報Web
東京都福祉保健局 エイズについて
参考)熊本県HP医療機関におけるHIV検査にご協力お願いします。22020/8/1

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パピローマ

ヒトパピローマウイルス(ヒト乳頭腫ウイルス)には低リスク型と高リスク型があります。低リスク型には、尖圭コンジロームがあります。高リスク型は子宮頸がんのと中咽頭がんの原因です。

●病原体:ヒトパピローマウイルス:Human papillomavirus:HPV

6-1. 低リスク型 尖形コンジローム
尖形コンジローム(Condyloma acuminatum)は、一般人の3割が既にもっているともいわれています。性器が多いですが、希ですが口腔内に無痛性のいぼのようなものができることがあります。

感染:ヒトパピローマウイルスHPV(6/11型)が、いぼの中にあり、陰部の粘膜や皮膚に感染します。出産時の母親から赤ちゃんへの感染するケースもあります(若年性呼吸器乳頭腫) 口腔内に尖圭コンジローマがあると、キスすると感染してしまう可能性があります。
潜伏期:3ヶ月(3週間から8ヶ月)
症状:亀頭や包皮の内側や膣の入り口にいぼ 梅毒による扁平コンジローマ(第2期梅毒)との鑑別必要 腟前庭部乳頭腫との鑑別 口腔内は希です。
検査:視診
治療:性器に対しては冷凍凝固や塗り薬ですが、口腔内のいぼについては関連病院での切除及び病理検査を行います。
予防:HPVワクチン有効

6-2. 高リスク型 HPV16型
HPV陽性中咽頭型の多くは、口蓋扁桃が原発です。HPV16型で中咽頭癌の約50%から検出されます。HPV陽性の中咽頭癌は陰性と比べて、放射線と化学療法が効きやすく予後がよいとされています。予防はHPVワクチンが有効です。

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マイコ・ウレア

マイコプラズマ及びウレアプラズマは、性感染症の尿道炎の原因としては、淋病やクラミジアに次いで多いです。飛沫で感染する肺炎をおこすマイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)とは別の種類なので、飛沫ではなく性行為にて感染します。マイコプラズマは以前は常在菌と考えられてきました。マイコプラズマ感染症が性感染症とされたのは最近です。このマイコプラズマと似た性病にウレアプラズマという病気があります。男性では尿道炎をおこし、女性では気球頸管炎を主におこします。感染者の粘膜や体液から感染するために、性器性交だけでなくオーラルセックスを介して感染するのどのマイコプラズマ・ウレアプラズマが注目されています。のどのマイコプラズマ・ウレアプラズマの症状は、のどの痛みやいがいが感ですが、淋病やクラミジアと同じく症状が出ないことも多いです。

マイコプラズマ・ウレアプラズマ
●病原体:
マイコプラズマ(Mycoplasma Genitalium ジェニタリウム/ Hominisホミニス)
ウレアプラズマ(Ureaplasma Urealyticumウレアリティカム/Parvumパルバム)
●感染経路:粘膜及び体液感染
●潜伏期間:1~5週間
●症状:口腔咽頭症状は、のどの痛みやいがいが 無症状の場合も多い
●検査:性行為後24時間以上経過 咽頭感染に関してはうがい液検査。他に性器及び肛門検査があり
●治療:マクロライド系 ニューキノロン系

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肝炎

●A型肝炎(HAV)
感染経路:糞口感染と経口感染で中年の男性に多い
潜伏期:1か月(2-7週間)
症状:発熱・全身疲労感・消化器症状・黄疸・灰白色便・肝腫大・濃縮尿
検査:血液検査(IgM-HA抗体検査)感染から1-3ヶ月の間のみ
治療:1-2ヶ月で回復 0.5%劇症化
予防:ワクチン3回 5年有効

●B型肝炎(HBV)
感染経路:血液と体液 国内はほとんど母子感染 成人の急性B型肝炎の多くは性感染 HIVとの重複感染多い
潜伏期と症状:
急性肝炎 感染後1-6ヶ月の潜伏期間を経て全身疲労感・消化器症状・褐色尿・眼球結膜や皮膚の黄疸 重症化すると劇症肝炎
慢性肝炎 持続感染(無症候性キャリア) 思春期後に一過性の肝炎を起こして、10%-20%が慢性肝炎(肝硬変→肝がん)
検査:抗原陽性で感染 感染後1か月して精密検査 2ヶ月後に即日検査
治療:抗ウイルス療法 肝庇護療法 免疫療法

●C型肝炎
感染経路:血液 3ヶ月の潜伏期をへて急性肝炎を起こすことがあり。多くは不顕性感染で8割が慢性肝炎
検査:1か月で精密検査で3ヶ月で即日検査
治療:インターフェロン インターフェロン・フリー

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NEWS

●第35回学術大会日本性感染症学会(北九州国際会議場)2022/12/3-4に理事長が参加しました。

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慶友銀座クリニック(東京都中央区)へのご通院地域

慶友銀座(けいゆう ぎんざ)クリニックは、耳鼻咽喉科(耳鼻科)・小児の耳鼻咽喉科・アレルギー・内科・皮膚科・レーザー手術(日本レーザー医学会認定施設)・いびき(睡眠時無呼吸症候群)を専門とする医師として、慶応義塾大学病院 耳鼻咽喉科(新宿区信濃町)、東京都済生会中央病院 耳鼻咽喉科(港区三田)、国立小児病院 耳鼻咽喉科(現在国立成育医療センター 世田谷区大蔵)で学んだ耳鼻科医療を、銀座・築地・新橋・汐留の皆さんのお立場に立ってご提供しております。終業後に赤坂や霞ヶ関、虎ノ門、内幸町、八重洲・東京駅周辺、地下鉄で日本橋・人形町・茅場町・八丁堀・明石町方面、勝どき・晴海・豊洲方面から来られる患者さまも多いです。東京地区だけでなく、全国からも来院なされます。月曜・火曜・金曜日を除き、内科の診療も行っております。補聴器を扱っています。

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